タルトチェリーが必要な理由

広まる社会不安や現代型生活習慣が
私たちの健康を脅かしています。

少子高齢化社会の到来により、今後私たちは「自己責任で生きること」を要求されます。
そのためにも健康をおびやかす生活習慣を見直す必要があります。

このような事が問題なっています。

1.年々加速する「少子高齢化」

 現在日本では、急速な少子高齢化が進み、人口構造に大きな変化が起きています。2060年には総人口が1億人を下回り、65歳以上の高齢者割合が40%近くになると予想されています。そのため高齢者を支える20歳から64歳までの現役世代にとって、社会保障費の負担増が極めて深刻な問題となります。

 1960年は高齢者1人を現役世代11人で支える「胴上げ型社会」でした。しかし2000年以降、高齢者1人を現役世代約3人で支える「騎馬戦型社会」になりました。今後若者世代の減少は続き、2060年には高齢者1人をほぼ1人の現役世代で支える「肩車型社会」になることが予想されています(資料1ご参照)。
私たちは今後「自己責任を問われる社会」に生きていく意識をもつことが大切になるでしょう。

グラフ横軸は人口(万人) 縦軸は年齢(歳)資料1
人口ピラミッドの変化と高齢者を支える世代人数の変化
出典:2012年国勢調査および国立社会保障・人口問題研究所

2.「ストレス社会」による精神疾患の増大

 ストレスとは外部からの刺激を脳が「不快」と判断することから生じます。その不快な刺激が長引くと、身体を正常に戻す機能が働かなくなるため様々な悪影響が生じ、時には命に関わるような重大な病気を招いたりします。2010年の調査では約75%もの人がストレスを感じていると答えています(資料2ご参照)。 

 また、厚生労働省は2011年、従来の4大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病)に新たに精神疾患を加え5大疾病とし、対策を強化する方針を決めました。資料3から精神疾患は他の病気に比べ患者数が多いことがわかりますが、この数字は氷山の一角に過ぎません。なぜなら、精神疾患であることを自覚していない患者予備軍と呼ばれる人々が、統計に表れることなく何百万人も存在しているといわれているからです。

資料2
あなたはストレスを感じていますか?
出典:2010年インターネット調査

資料3
医療機関にかかっている5大疾病患者数
出典:週刊東洋経済2012年6月16日号/2011年厚生労働省

3.「青色光(ブルーライト)」の悪影響

 パソコンやスマートフォンなど電子機器の普及とともに、液晶画面から出る青色光(ブルーライト)が問題視され始めています。この青色光は、身体に悪影響をおよぼす紫外線よりさらに強いエネルギーがあるため、網膜にまで簡単に達してしまいます。そのため様々な健康被害が報告されています。

 近年の研究で、網膜には体内リズムの調節に関わっている細胞があることがわかってきました。この細胞に青色光が当たると、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられます。これにより体内リズムに乱れが生じます。夜遅くまでテレビを見る、あるいはパソコン作業をするといった生活を続けている人ほど、深刻な睡眠障害を訴えています。

 その他にも青色光による健康被害の例として、物がゆがんで見えたり物の中心部がぼやけたりする黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)やドライアイなどの発症、極度の眼精疲労、また肌をくすませツヤを失わせるなどの美容トラブルなどが知られています。

 電子機器と離れた生活のできない現代人には、青色光による健康被害を最小にとどめるための対策が必要不可欠といえます。

4.幅広い年齢層に広がる「夜型生活」

 私たちの身体は、日が落ちて暗くなれば就寝し、日が昇れば起床して活動するという一定のリズムをもっています。ところが、24時間あふれる情報に囲まれながら活動を続ける現代の社会構造の中では、日が落ちて夜になっても街や家庭には灯りが満ちあふれて昼間のように明るく、本来あるべき身体のリズムは乱れるばかりです。

 日本人の睡眠時間はこの40年で平均8時間から7時間へと1時間も短くなっています。また夜10時の就寝率も70%から20%へと大幅に減少しており、短眠化および夜型化が急速に進んでいることがわかります。最近の調査では主要先進国における女性の平均睡眠時間は日本が最下位になってしまいました。主婦は自分の身を削って家事に専念せざるを得ません。

資料4
経済協力開発機構(OECD)が行った2009年の調査より作成

 また、保護者の夜型生活に合わせて夜更かしをする幼児が増加しており、3歳児の夜10時までの就寝率も50%前後という統計が出ています。
 子どもの夜更かしは非常に深刻な問題です。子どもの発育に重要な成長ホルモンは就寝後2~3時間後に分泌されるので、夜更かしは健全な心身の成長を妨げることになります。 
 未来を担う子どもたちには毎日勉強や運動に元気よく活動してもらいたいものです。そのためにも周囲の大人たちは、夜型生活を改善していく必要があるでしょう。


多くの人が「眠れていない」現実

疲労の蓄積は万病のもと。
しかし、疲労を回復するために大切な「睡眠」に対し、多くの人が不満と問題を抱えています。

疲労の蓄積はとても怖い!

資料5
細胞をサビつかせて健康をおびやかす活性酸素

 呼吸により体内に取り込まれた酸素は、生命活動に必要なエネルギーを作り出す過程で、その強い毒性により細胞をサビつかせる活性酸素を生成します(資料5ご参照)。
 しかし、通常は活性酸素に対抗する力=抗酸化力をもつ体内物質が身体を守ってくれます。
 ところが、身体や脳を酷使すると大量の活性酸素を処理しきれなくなり、細胞が傷ついてしまいます。その結果、細胞の機能が低下して脳が疲労を感じるのです。言いかえると、疲労とは「細胞がサビついて本来の力を発揮できなくなる状態」といえます。つまり、体内での活性酸素の増加が疲労をもたらす原因のひとつとなっているのです。

 疲労を感知した自律神経は「休息をとり疲労を回復せよ」という指令を身体に送ります。身体がだるくなったり頭がボーッとしたりする状態は自律神経が休息を要求しているサインです。このサインを無視して脳や身体を働かせ続けると自律神経が限界に達してしまいます。更にそのまま疲労が蓄積すると恐ろしい病気を招きかねません(資料6ご参照)。

資料6
疲労のメカニズム

静かに忍び寄る「睡眠負債」

 睡眠は私たちが生きていく上で欠くことのできない大切なものです。生命を維持するために働くホルモンは睡眠中に分泌され、日中の疲労やストレスなどでダメージを受けた身体を修復してくれます。睡眠は単なる休息ではなく、私たちの健康的な活動を支える根本です。
 ところが今、不眠を訴える人が急増しています。日が落ちれば就寝し、日が昇れば活動するという、人が本来持っている体内リズムとは異なる「24時間型社会」で生活する多くの人々は睡眠に何らかの問題を抱えています。その中でも厄介なのが1日1日の僅かな睡眠不足です。

 近年米国の大学の睡眠に関する研究機関では、この状態を「睡眠負債」と呼び僅かな睡眠不足が積み重なり「債務超過」の状態に陥ると、生活や仕事の質が低下するだけでなく、うつ病、がん、認知症などの疾病に繋がるおそれがあるとされ警鐘を鳴らしています。肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病、精神疾患は不眠との関係をうかがわせる医学データも報告されています。
また、交通事故、仕事の作業効率の低下、遅刻や欠勤など、不眠から生じる経済損失は年間3兆4000億円にのぼるといわれています。
これらはまさに「睡眠負債」が招く大きな社会問題です。

睡眠時間が充分ならば疲労はとれる?

 「私は毎日充分な睡眠時間をとっているので問題はない」あるいは、「8時間も眠ったのに疲労が残っていると感じる日もあれば、3時間しか寝ていないのにスッキリする日もある」という方がいらっしゃるかもしれません。実は、寝ている間に疲労を解消できるかどうかは睡眠時間とは関係がないのです。

 人にはそれぞれ日中元気に活動するための必要睡眠時間というものが遺伝子的に決まっており、これは人によって異なります。長時間寝たとしても必要時間以上の眠りは浅く、起床しても脳がスムーズに覚醒できません。つまり、長時間眠れば休息になるというわけではないのです。
しっかり疲労をとるためには深く寝入って翌朝スッキリ起きられる「質の良い睡眠」をとることが重要です。質の悪い睡眠は眠りが浅く、休んでいるつもりでも身体の一部や脳は働いており、休息をとるどころか逆に疲労が蓄積されてしまいます。

 資料7および資料8は、20~40代の男女を対象に睡眠の満足度と問題点について調査したものです。半数以上の人が睡眠に不満をもち問題を抱えています。睡眠負債にどう対処すべきかは、忙しい現代人の健康維持に何より重大な課題といえます。

資料7
睡眠状態をよくしたいと思いますか?
出典:2015年ウーマンウェルネス研究会調べ

資料8
睡眠についての問題点は何ですか?
出典:2013年ライフメディアリサーチバンク調べ


正しい体内リズムを助ける「メラトニン」の特殊能力

健康な心身をコントロールしている睡眠ホルモン・メラトニンには、他のホルモンとは異なる特殊な能力があります。

ホルモンと神経が体内リズムを調整する

資料9
脳内イメージ図

 私たちの身体には100種類以上ものホルモンがあり多様な役目を果たしています。そのホルモンと協力しながら体内環境を正常な状態に維持しているのが自律神経です。身体を活動モードに導く交感神経と、休息モードに切り替える副交感神経の2つの神経系が、バランスを保ちながら働いています。
 睡眠もホルモンと神経によってコントロールされています。昼は脳を覚醒させるホルモンが、夜は活動を抑制する睡眠ホルモンがそれぞれ分泌され、シーソーのように活動と休息のリズムを刻んでいます。

 朝起きて日の光を浴びると、脳は睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制します。そして起床後14~16時間経過すると再び分泌量を増加させます。このメラトニン分泌量の変化が、昼は活動し夜は休息するという1日の体内リズムを作っています。
毎日を健康的に過ごすためにはメラトニンが作り出す正しい体内リズムを維持することが大切です。

特殊な能力を持つホルモン「メラトニン」

 メラトニンは松果体(しょうかたい)から分泌され視床下部(ししょうかぶ)に作用します。視床下部は体温や代謝の調節など生命活動に重要な働きをしている部分です(資料9ご参照)。
 つまり、健康な心身をコントロールしているのはメラトニンであるといっても過言ではありません。メラトニンには通常のホルモンとは異なる特殊な能力があります。

メラトニンの働き

メラトニンの働き


メラトニンがホルモンバランスを整えて
健康生活の土台を作る

メラトニンは、体内から減少する一方で簡単に入手することのできない貴重品です。
このメラトニンが、いつまでも若々しい健康生活の土台となっています。

メラトニンは宝石に匹敵する貴重品

資料10
メラトニンは”貴重品”

 体内のホルモン量はとてもわずかなものですが、中でもメラトニンはごく少量しか存在していません。さらに加齢とともに減少する上、ストレスなどの外的要因からも減少してしまいます。 
 また、ビタミン剤のようにサプリメントで補給しようと思っても、国内では売買が認可されていません(資料10ご参照)。メラトニンは失いやすく手に入れにくい貴重品といえます。

メラトニンは外敵と闘う正義の味方

 私たちは、活性酸素など細胞を傷つける厄介者を体内に抱えながら生活しています。しかし身体の中には「抗酸化物質」と呼ばれる活性酸素に対抗する物質が備わっているので、身体に害をおよぼす物質を退治してくれます。
 ところが、活性酸素に対抗する力=抗酸化力は40歳を過ぎる頃からだんだんと低下し、体内の抗酸化物質だけでは大量に発生する活性酸素に対抗しきれなくなってしまいます。また、紫外線などの有害な刺激により、「フリーラジカル」と呼ばれる物質が体内に発生し、活性酸素と同じように細胞を酸化させて私たちの身体を傷つけていきます。これらの物質に対抗できる力が体内に備わっていないと、身体はどんどん蝕まれていく一方です。

 強い抗酸化作用をもつメラトニンは、活性酸素によるダメージから細胞を保護します。さらに一酸化窒素や過酸化脂質といった活性酸素以外のフリーラジカルを減少させることもできます。その上、他の抗酸化物質の働きを高める力があることもわかっています。 
このようにメラトニンは身体を傷つける様々な厄介者を退治して身体を守ってくれる心強い味方です。

メラトニンはホルモンバランスの土台

資料11
メラトニンは健康生活の土台です

 メラトニンは自分自身が働く以外にも他のホルモン分泌をコントロールする能力をもっています。メラトニンが様々なホルモンの分泌バランスを整えることで、正しい体内リズムと質の良い睡眠を得ることができます。その結果心身が安定した状態に保たれます(資料11ご参照)。
 メラトニンはいつまでも若々しい健康生活をおくるために最も大切な土台となっているのです。

メラトニンは脳から身体全体にまで作用

資料12
メラトニンによって期待される作用

 メラトニンは脳内だけでなく身体全体で働くホルモンなので、健康をおびやかす様々な原因に対し働きかけます(資料12ご参照)。
 たとえば、睡眠不足は食欲増進ホルモンを増加させながら食欲を抑えるホルモンを減少させるので、肥満を招くといわれています。
 つまり、メラトニンによる睡眠不足の解消は、肥満を防ぎ健康的なダイエットにもつなげることが期待できるのです。